そんなゴルフの難しさを思い知った時、私は「ある人」と出会いました。
その人はゴルフの本場、アメリカで活躍した日本人です。
強豪ひしめくアメリカで、最も筋力が弱く、最も背の低い日本人として、
勝ちまくった人物です。
その人の名前は「Mr.中井」。
正確無比に300ヤード飛ぶショットと、
カップに吸い込まれるようなアプローチ。
体格の違うアメリカ人を相手にして、
全く寄せ付けないスコアを叩き出す人物です。
私はMr中井と出会った時に、チャンスとばかりに、
コツは?
練習方法は?
使っているクラブは?
何でも質問しました。
きっと・・・
幼い頃からゴルフクラブを握っていて、凄い練習量をこなしている。
私とは元々環境が違う。そんな答えが返ってくると思っていました。
・・・しかし・・・
Mr中井の答えは、私の予想とは全く違うものだったのです。
ゴルフを始めたのも21歳から。
クラブも古く安いモノをずっと使っている。
練習量も普通のサラリーマン並み。
私と変わらない状況を語られ、
しびれを切らした私は、彼の言葉をさえぎり尋ねました。
「それで、どうやったらそんなに上達するのですか?」
Mr中井は少しの沈黙の後、口を開きました。
「植松君、ゴルフは練習しても、練習しても、なかなか上達しないんだ。
だけどね・・・
ほんの少し直しただけで、2年間練習したよりも上達するんだよ。
だから私は5ヶ月でシングルプレイヤーになれたんだ。」
そう言ったMr中井は、私にいくつかの簡単な方法を教えてくれました。
「スイング軌道がどうとか言ってもできないでしょう?
だから、まずは構えた時、●●してごらん。
それだけで飛距離と正確さがグンと増すんだ。
それからアプローチの時はチョットこうするだけで・・・」
言われた通りそれを27球練習して、コースに出た途端・・・
あんなに練習しても、どんな打ち方を試しても、全く伸びなかったスコアが、
120前後から、あっという間に100を切ったのです。
さらに、やればやるほど、ぐんぐんスコアは伸びました。
100・・・・・90・・・80・・。
遂にアベレージは70前後で安定し、60台で回る事もあります。
その時私は、
「ほんの少し直しただけで、2年間練習したよりも上達する」
というMr中井の言葉を思い出しました。
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